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インフレ対策に有利な投資とは?インフレに強い投資戦略4選

近年物価の上昇が続き、みなさんの家庭に大きな影響を及ぼしているでしょう。このように継続的に物価が上がっていく現象を「インフレ(インフレーション)」と言います。

物価の上昇が続くということは、同じ商品を同じ金額で買えなくなるため、通貨の価値が下がっていくことと同じです。
そのため、現金をただ持っているだけでは価値が減ってしまうことになります。
インフレ時に大切なのは、その現金を無駄にしないための投資が大きなポイント。
しかし、投資ならなんでも良いという訳ではなく、インフレ時に向いている投資と不向きな投資があります。
今回は、インフレ対策に有利な投資についてご紹介します。

インフレによる経済・生活への影響

インフレ対策の投資をする前に、インフレをしっかりと知ることが大切です。
インフレでどのような影響が出るか知らなければ、適切な対策をとることができません。
経済や生活に影響があるポイントを覚えておきましょう。

インフレによる日本円の価値はどうなる?

インフレによって物価が上がるということは、1つのものを購入するのに今までよりも多くのお金が必要になるということです。
100円で買えていたジュースが110円となり、数カ月後には120円というように価格上昇が続く状況を考えるとイメージしやすいでしょう。
同じジュースなのに、多くの日本円が必要になるということは、日本円の価値が低下していることになります。

このようなインフレになる原因は大きく分けて2つ。
・コストプッシュインフレ・・・為替変動や商品の材料費の高騰、電気代や運送費の高騰などによる価格の高騰
・ディマンドプルインフレ・・・需要と供給のバランスによる価格の高騰。

インフレになる原因は違いますが、どちらのケースも物価が高騰して日本円の価値が低下することになります。
日本円の価値が下がるということは、現金や預貯金で日本円を保有しているだけでは、その資産価値が減ってしまうので対策することが必要です。

世界情勢によるインフレで日常生活の影響はどうなる?

近年の世界経済状況は、とても不安定な状態が続いています。新型コロナウィルスを皮切りに、全世界に多大なる影響を及ぼしました。
コロナウィルスに続き、現在はロシアのウクライナ侵攻によって、食品関連を始めエネルギー関連の高騰で幅広いカテゴリで値上げが始まっています。※1
日本での日常生活は、このような世界情勢の影響も大きく、このままでは不安を感じている方も多いでしょう。

インフレ対策にはどんな投資がある?老後までできる投資戦略

インフレで日本円をただ持っていても、日本円の価値はみるみる低下してしまうため、通貨を運用させて資産価値を上げていくインフレ対策が必要です。

例えば、銀行に預貯金で日本円を保有していたとしても資産価値が下がってしまい、金利で預貯金額を大きく増やすことは難しいです。インフレの場合、日本円の通貨を保有しているだけでは、老後までできるインフレ対策として相応しくありません。
インフレ傾向になったら短期的にすぐ戻るわけではないので、長期的に有効な投資方法を考えることが大切です。
それではインフレに強い運用方法を4つご紹介します。

インフレ対策1:不動産投資

インフレの時こそ有効な投資方法とされているのが「不動産投資」。なぜなら、物価が上がるのに合わせて、不動産価格も上昇傾向となるからです。
不動産売却によって収益を得るキャピタルゲイン、または賃貸経営として運用し家賃収入の増額によるインカムゲインも期待ができます。
不動産投資によるインフレ対策は、老後までの長期的な投資戦略として有効的な方法です。
不動産投資で成功させるには、物件選びが重要なポイントになります。
物件は自分の好みよりも資産性を重視して考えることが大切です。

インフレ対策2:金投資

金は全世界を見ても信用度の高い資産として知られています。金はインフレ時に需要が高くなる傾向があり、投資方法として有力です。
インフレ時だけでなく、現在のウクライナ侵攻のような有事の時にも価値が上がる傾向があります。
コツコツと積み立てていく方法もあるので、始めやすい投資方法の1つです。

インフレ対策3:株式投資・投資信託

株式投資や投資信託は、企業の業績が上がって行けば株価にも影響が出てきます。
インフレにより販売価格の上昇で利益が多く出ていれば、株価が自然と上昇してくるでしょう。
ただし、インフレ時に強い企業を見つけなくてはいけないので、よく注意して投資先の企業を探す必要があります。

インフレ対策4:外貨・外国株投資

インフレによって日本円の価値が低下していくと、それに反応して外貨の価値が上昇するため円安傾向が強くなります。
為替価格の変動に大きく影響が出るため、投資するチャンスとも言えるでしょう。
日本円だけでなく、外貨に資産を変えておくことで資産低下を防ぐことが可能で、資産を増やせる可能性も出てきます。

インフレになると金利が上がりやすい傾向もありますが、銀行に日本円を貯蓄して金利を期待したとしても、インフレで軽減した資産をカバーできるとは考えにくいでしょう。
注意点としては、永遠と円安が進むというわけではないので、外貨を売買するタイミングが大切です。

老後に困らないために見直したいインフレ対策

老後に備えて投資をしていることもありますが、そのまま放置するだけでなく見直しをすることも大切です。インフレに弱い投資もあるので、当てはまる場合にはインフレに強い投資とのバランスを考えてみると良いでしょう。

保険

生命保険や医療保険など、契約内容はさまざまですが、将来的に保険金を受け取る場合の保険は見直しすると良いでしょう。
保険は万が一の時や解約時に、お金がもらえるまたは戻ってくる仕組みですが、インフレで日本円の価値が低下していると、その戻りのお金の価値も低下していることになります。

例えば、3,000万円の保険を受け取る契約をしていた場合、契約時とインフレ時の3,000万円の価値は低くなっています。
このように保険はインフレに弱い投資方法となるため、保険に資産の割合が多い方は見直しがおすすめです。
しかし、すでに保険に契約していると解約期間などで損をしてしまうケースもあります。
契約内容を確認して、解約払戻金や今後支払う保険料などのバランスを見て見直しの判断をしなくてはいけません。
もし、保険を重視したい場合には、外貨建ての保険や利回りが期待できる商品を視野に入れて考えてみると良いでしょう。

不動産購入とローン見直し

インフレになって経済的にも不安定になり、不動産の購入に踏み切れない方も多いでしょう。
しかし、一般的に不動産はインフレに強い投資先と言われており、インフレ対策になる強い味方です。
不動産の価値が上昇する可能性があり資産性も高まるので、住居だとしても不動産投資の一環になります。

また、将来的なローン金利利上げの可能性があることも考慮しておくことが必要です。
その利上げになる前にローンを組んで、住居や投資物件を手にすることで大きなメリットが期待できます。
金利が上がる前の方が、少しでも有利な状態でローンを組むことが可能です。 総支払額が少なく済むので、金利が上がってからよりもインフレ対策になります。

また、すでにローンを組んで不動産を購入している方は、契約している金利プランを見直しましょう。
変動金利で契約している場合、インフレによって金利が上がるリスクがあります。

変動金利よりも固定金利の方が高いですが、金利の上昇で現在の固定金利を変動金利が超えてしまう可能性があります。
今の内の固定金利に切り替えることで、利上げに心配することもなくインフレ対策になるでしょう。
金利が上がると最終的な支払額が増えるため、金利プランの見直しは重要なポイントです。

まとめ

インフレは日本円を持っているだけでは不利な状況であり、インフレに強い投資を考える必要があります。
特に、不動産投資はインフレに強いだけでなく、家賃収入や将来的な売却で収益を得ることも期待できるため、老後の資産形成のひとつになります。
インフレに最適な投資方法を見極めて、投資戦略を考えていきましょう。

 参考文献・参考サイト

※1 経済産業省資源エネルギー庁:https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2022/html/1-3-2.html

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