
2018年、パスポートに関わるランキングで、日本が世界1位を獲得したことをご存知ですか?そして、東京オリンピック・パラリンピック目前の2019年には、日本のパスポートは新デザインに生まれ変わります。更新のタイミングやデザインの詳細をご紹介します。
日本のパスポートは強力!ビザなしで行ける国が多い
イギリスのコンサルティング会社Henley&Partners(ヘンリー・アンド・パートナーズ)が提供するヘンリー・パスポート・インデックスは、「パスポートグローバルランキング」を発表しています。
同ランキングは、ビザ取得の必要がなく入国できる国数、入国時にビザを取得できる国数をもとに各国のパスポートをスコアリングしており、いわばパスポートのアクセスのしやすさを指標化しているのです。パスポートは世界に通用する身分証明書なので、パスポートの強さはそのまま国民に対する海外からの信頼性と捉えることもできるでしょう。
2018 年10月に発表された最新年度版のランキングで、日本は見事1位に輝きました。日本がビザを取得せずに入国できる国数は2018年12月現在190ヵ国。多くの国に入国しやすいことは、海外旅行などのハードルを下げることにもつながります。
外務省から発表された「平成29年旅券統計」によると、パスポートの発行部数は、前年比5.7%増の約411万冊という結果になっています。年代別にみると、パスポート取得者のうち30歳未満の割合が全体の約43%を占めることが分かりました。海外はよりアクセスしやすい場所として若年層を中心に渡航が浸透しつつあるのでしょう。
新デザインは和の象徴である「富嶽三十六景」
あらゆる国に行きやすい日本のパスポートを取得して海外旅行へ、と考えている人は2019年まで待つといいかもしれません。外務省は、2019年度をめどにパスポートの基本ページデザインを一新することを決定し、世界的にも広く知られている葛飾北斎の「富嶽三十六景」を取り入れることを発表しました。見開きごとに「富嶽三十六景」の中から24作品がデザインされる予定です。
日本を象徴する浮世絵が選ばれた背景には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックという一大イベントがあるため、2019年に取得すると記念になる、という意味があるのかもしれません。また、全ページを異なるデザインにしているのは、偽造パスポートの生産を防ぐという役割も果たしています。従来のパスポートで採用されていたサクラも、和をイメージしたデザインでしたが、偽造の防止という機能面でパワーアップしている点でも、リデザイン後のパスポートはとても魅力的です。
海外のパスポートデザインは?
カナダのコンサルティング会社Arton Capital(アートン・キャピタル)社が提供する「PASPORT INDEX」では、冒頭でご紹介したパスポートランキングのようにスコアランキングを確認できる機能に加え、表紙デザインを一覧できる検索機能があります。興味深いのは、地域によってパスポートの色に偏りがあることや、各国のパスポートの色がたった4色に分類されていることです。日本のパスポートは10年間有効だと赤、5年だと青という2種類が存在しますが、世界のパスポートはこの他、緑、黒があります。
また、日本のパスポートをはじめとした多くの国のパスポートは中央に国を象徴するモチーフをあしらっていますが、ニュージーランドのパスポートのように、表紙の端に葉のイラストがデザインされているものなど変わったものもあります。
他国のパスポートを見る機会は少ないものですが、いずれも自国を代表するモチーフを取り入れた偽造防止の工夫や表紙の違いがあります。日本のパスポートへの興味をきっかけに、パスポートを通じた海外文化への関心を寄せるのも楽しいでしょう。
新パスポートを携えて海外旅行へ行こう
2019年から、より日本らしさを際立たせた新デザインで生まれ変わる日本のパスポート。今回「パスポートグローバルランキング」で1位を獲得したことは、アクセスしやすいパスポートへの関心を高める機会となり、海外旅行に行くきっかけにもなることでしょう。さまざまな国の文化を知る機会を与えてくれる日本のパスポートを手に、今まで行ったことのない地へ足を運ぶ旅を計画してみてください。
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