「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」により、事業者の瑕疵担保責任及びこの瑕疵担保責任を確実に履行するための資力確保措置が義務付けられました。当社では住宅瑕疵担保責任保険に加入予定であり、保険加入にあたっては、施工の段階から厳密な検査が行われます。
将来の売却時を想定するとき、20年以上の長期修繕計画の有無が「優良中古マンション融資制度」の融資条件の一つになっている事から、当社の都市型マンションでは当初から、長期を見据えた修繕計画を策定して、将来に備えます。
ゆるぎない建築構造のひとつであるRC造(Reinforced Concrete)は、引っ張り力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリート双方の長所が組み合わさる事で理想的な耐久性を発揮する構造です。
建物を支持する上で最も重要とされる柱には耐力的な粘りを与え、せん断破壊を防ぐために、帯筋の間隔を短いピッチ(約100mm以下)で主筋に巻き付けています。
また、コンクリートのかぶり厚さも建築基準法に定められた寸法を上回る約40mmを確保し、粘り強い構造と強度、耐久性を確保しています。
地震時に加わる主要構造体への負担を和らげるため、非耐力壁には耐震スリットと呼ばれる溝を設けています。このスリットにより、柱が破壊されるのを抑制します。また、非耐力壁の縦・横・斜め・X型などのクラック(ひび割れ)を抑制し、もしもの場合にも、壁面全域にわたるクラックをスリット部で遮断します。
外壁(耐震壁)はコンクリート内に鉄筋を二重に組み上げたダブル配筋にしています。シングル配筋に比べて高い構造強度が得られます。
窓や出入り口の開口部には、開口部補強として開口部補強筋を施しています。これにより、地震時における開口部の負担を和らげることにより、開口部廻りのひび割れを抑制します。
当社では建物の構造体コンクリートの耐久設計基準強度を24N/mm2以上に定めています。
これは日本建築学会JASS5(建築工事標準仕様書 鉄筋コンクリート工事)の規定において、完成後およそ65年は局部的な軽微な補修を超える大規模な補修を必要とすることなく鉄筋腐食やコンクリートの重大な劣化が生じないことが予定できる期間(大規模補修不要予定期間)であり、また継続使用のためには構造体の大規模な補修が必要となることが予想される期間(供用限界期間)がおよそ100年であると定められています。当社の都市型マンションでは、耐久設計基準強度24N/mm2以上のコンクリート強度を有しています。
コンクリートは一般にセメント・砂・砕石・水から形成されています。その強度を測る指標のひとつに、セメントに対する水の重量比を示す「水セメント比」が大きな要素と考えられています。通常、水セメント比の数値が低いほど、固まると空気の隙間が少なくなり密度の高いコンクリートになります。当社の都市型マンションでは水セメント比を55%以下に設定し、密度を高め、コンクリートの中性化や表面劣化に対する抵抗力を高めています。
すべての窓は、遮音性能に優れた防音サッシT-2(30等級線)を採用しました。外部からの音を大きく抑え、心やすらぐ静かな暮らしをお届けします。
木のナチュラルなやさしさと高級感があふれるフローリングフロア。上下階の生活音の音漏れを考慮し、遮音性能に優れたLL-45等級を採用しています。
最上階住戸には、屋上への照りつけによる室温上昇を抑えるため、屋上に硬質ウレタンフォームを敷き詰める外断熱方式を採用しています。
外気とふれあう外壁側の壁面・柱・梁には、断熱材(約20mm厚)を吹き付けた上に、仕上げ材を貼りました。温度差によって発生する結露の防止に大きな効果をもたらせています。