
ここに詳細を書くまでもなく、最近は不動産投資(賃貸経営)に関する不正問題、施工不良などのトラブルが次々に発覚しています。それらの報道を見て、不動産投資を始めたいと考えていたけれど慎重になった、という方もいらっしゃるでしょう。今後、不動産投資をどう考えるべきかを整理していきます。
何もしなければ「不動産投資をするリスク」はゼロになるが
次々に発覚するトラブルに、「不動産投資(賃貸経営)は危ないのではないか?」という世間のイメージが強まっています。これらを「一部の悪質な企業がやったこと」と片付けるのは簡単ですが、また同様の問題が起こり、多くの投資家が巻き込まれる可能性もあり得ます。こういった被害に合わないために、投資家はどう考え行動したらよいのでしょうか?
不正問題に巻き込まれないための一番簡単な方法は、「不動産投資をしないこと」でしょう。何もしなければリスクはゼロです。一方で、問題さえ起きなければ、不動産投資は安定した資産運用になり得ることも事実です。たとえば、世界的な投資家であるジム・ロジャーズは近著の中で、史上最悪の世界的な金融危機を警戒し、リアルアセット(実物資産)、そのひとつとして不動産に投資する重要性を説いています。
この「不動産投資をするリスク」と「不動産投資をしないリスク」を比較して、どう判断するかで結論は変わってきます。そういう意味では、ある投資家にとって不動産はオワコン投資であり、ある投資家にとっては重要視すべき投資ということになるでしょう。
これからの不動産投資にはコンプライアンス(法令順守)チェックが欠かせない
上記の選択で、「不動産投資をするべき」と判断した投資家が、トラブルに巻き込まれないためにはどうしたらよいでしょうか?
これについては、取引する販売会社や施工会社のコンプライアンスをチェックするのが唯一の方法です。これまでの不動産投資家は、利回りや立地などの物件情報をチェックすれば事足りました。しかし、これからはコンプライアンスまでチェックしなければならない時代と言えます。対象企業のコンプライアンスを確認するには次の3つの視点が考えられます。
チェック項目1 .ビジネスモデルの整合性
ビジネスモデルに整合性がない企業はどこかで法令違反を犯している可能性が高く、いずれ破綻するリスクがあります。その典型は、かぼちゃの馬車運営のスマートデイズでしょう。人口減少や競争激化で不動産投資の環境は厳しくなっています。そんな状況下で、立地が悪いにもかかわらず、安定した運用をしていくのにはムリがあったと言えます。
ビジネスモデルをチェックするには、投資家自身が不動産投資(賃貸経営)の知識を身につけなければなりません。書籍、勉強会、セミナー、ネットなどで普段から多角的に情報を収集し、整合性のないビジネスモデルを見抜ける目を養うことがリスク回避になると考えられます。
チェック項目2. 窓口や営業担当の雰囲気
取引する不動産会社の窓口や営業担当者に以下のような点が見受けられた場合は要注意です。
● 金融機関に出す資料を見せてくれない
● 審査の説明がほとんどされない
● 施工不良の相談をしても聞いてもらえない
逆に言えば、あらゆる情報をオープンにし、疑問に丁寧に説明してくれたり、相談に誠意ある対応をしてくれたりするような企業は信頼性が高いと考えられます。
チェック項目3 . 代表者の人間性や社員の口コミ
ネット検索でリサーチした情報もコンプライアンスのチェックには参考になるでしょう。一例としては次のような内容があります。
● 経営者の経歴や考え方(インタビュー記事など)
● その企業ならではの強みや理念(公式サイトなど)
● 社内の雰囲気(元社員の口コミ情報など)
ただし、ある程度の規模になれば、すべての関係者、すべての顧客が良い評価をしている会社は少数派です。一部の誹謗中傷などは割り引いて情報収集することも大切です。
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