
年金や社会保障への不安の広がりから、将来の資産形成について考えている人も多いことでしょう。金融庁の市場ワーキング・グループが行った試算では、年金以外に必要な老後資金は2,000万円とも3,000万円とも言われています。もちろん、個々人において収入や生活水準が異なるため一概には言えないものの、相当額を用意しておかなければ、安心して老後を迎えるのは難しいと言えるのではないでしょうか。
そのうえで、資産形成を行うには、まず家計を見直す必要があります。たとえば、保険の見直しを行い、浮いたお金を投資に回すなどの対応が求められるでしょう。将来の生活を見越したうえで、自分に合ったポートフォリオを組んでいくことが、資産形成の基本です。そしてその前提として、投資における適切なスタンスを見極めつつ、「長期・積み立て・分散」などの王道について学んでおくことが大切です。
投資の基本「長期・積み立て・分散」

そもそも投資の基本は、「長期・積み立て・分散」にあります。「2,000万円問題」ばかりフォーカスされている市場ワーキング・グループの資料ですが、実は、投資に関する示唆に富んだ言及もされています。たとえば、「資産形成(投資)にあたってのポイント」として、「長期投資」「積立投資」「分散投資」の三つが挙げられています。これらはまさに、投資をする上で押さえておきたい重要事項となります。
それぞれの内容としては、「長期投資:投資を始めたら、長期間続けること!」「積立投資:投資のタイミングをとらえるのは難しい! 定期的に自動で買付!」「分散投資:分散投資でリスクを軽減! 資産の分散と地域の分散!」と書かれています。これらはまさに、投資の基本であり、資産形成を行う人であれば頭の片隅に入れておきたいことと言えるでしょう。まずは、この3点を意識するようにしてください。
短期投資と長期投資の違いとは
このうち、最も意識しておきたいのは「長期投資」についてです。投資や資産形成に失敗してしまうケースの大半は、着手できたとしても途中で断念してしまうことです。あるいは、短期間で成果を挙げようとして無理な投資に手を出し、結果的に資産を減らしてしまうケースも少なくありません。そうならないよう、短期投資と長期投資の違いを理解し、長期投資の必要性について認識しておきましょう。
短期投資と長期投資は何が違うのか?
短期投資と長期投資の違いは、投資を行う期間にあります。短い期間で結果を求めるのが短期投資であり、長期間で結果を出すのが長期投資の特徴です。ただ、短期投資は投資する期間が短いこともあり、タイミングを見極めて買い時・売り時を判断しなければなりません。その点、つねに相場をウオッチしていなければならず、また経験と知見が必要となるため、一般の人が取り組む投資には適していません。
長期投資のメリット・デメリット

一方、長期投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか。最も大きいのは、時間を味方にできることでしょう。時間を味方にできるとは、つまり「短期間での上下を平らにできる」ということです。短期投資の場合、市場の上がり下がりに大きく左右されます。上がったときに売ればもうかり、下がったときに売れば損をするためです。しかし、長期投資であれば、大きな上がり下がりに一喜一憂することなく、影響を平らにできます。それはすなわち、市場全体の成長から恩恵を受けられることを意味します。
長期投資を行うためにしておきたい“保険の見直し”
資本主義というのは、経済が成長していくことを前提にしています。そのため、資本主義の国であれば、成長を志向していくのは当然です。そこに、長期投資によって短期的な上下を緩和し、時間を味方につけて投資するうまみがあるわけです。ただ、それが分かっていても、投資に回す原資がなければ意味がありません。そこで、加入している保険の見直しをオススメします。貯蓄型の保険など、投資によって代替できる保険を解約し、必要最低限のもののみにすれば、投資の原資も確保できるでしょう。
「長期・積み立て・分散」投資を実現するために
投資の原則である「長期・積み立て・分散」を意識しておけば、リスクを最小限に抑えつつ、貯金に近い感覚で蓄財することができます。できるだけ知識や経験が問われない投資手法を選び、堅実な投資を実行していきましょう。
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