資産運用や投資を始めるときに大切なことは、「どのテーマを選ぶか」ではないでしょうか。スタートをうまく切れば、その後、投資規模をスムーズに拡大しやすくなります。逆に言えば、スタート段階で足踏みしてしまうと時間とコストばかりがかかってしまい、資産形成は思うように進みません。どんなテーマからスタートすべきかを考えます。
ビギナー投資家が理想のスタートを切るための3つの条件
ビギナー投資家がスムーズなスタートを切るには、次の条件を満たす資産運用や投資が理想と考えられます。
● 経験がなくても運用しやすい
● 少ない元手を効率的に運用できる
● 時間的な制約が少ない
結論から言うと、これらの条件を満たすビギナー投資家向きのテーマは「投資信託」や「不動産投資」などであり、不向きなカテゴリは「FX」や「株式」などであると考えられます。その理由をこれから解説していきます。
条件1:経験がなくても運用しやすい
経験を積まなければ結果が出ないテーマでスタートすると、相当な時間とコストを覚悟しなければなりません。その間、資産形成が一切進まないというリスクがあります。
経験が必要なテーマの代表は、FXや株式などです。潤沢なキャッシュがある人は株式を長期保有して資産形成するという選択もあるでしょう。しかし、少ない元手を効率的に増やさなくてはならない方は、短期・中期で保有して売買する視点も必要です。これを行うには、ある程度時間をかけて、値動きのパターンを学習したり、売買のコツを身につけたりしなければなりません。
一方、投資信託というテーマも知識や経験は必要なものの、FXや株式の短期売買ほどではありません。入門書を数冊も読めば基礎知識は身につけられます。また、不動産投資というテーマは、物件選びや運営には経験を要しますが、信頼できるパートナー(販売会社や管理会社など)さえいれば手厚いサポートが受けられるため、ビギナー投資家でもムリなく運用することができます。とはいえ、オーナーとしての基礎知識は必須です。書籍・セミナー・勉強会などを通して学習していくことは大切です。
条件2:少ない元手を効率的に運用する
FXや株式は投資金額を自由に設定できるものの、「投資額が少なければリターンも少ない」という特徴があります。信用取引やレバレッジ取引を利用すれば手持ちの資金以上の取引も可能ですが、リスクが大きくなり、堅実な投資や資産運用とはかけ離れていきます。
これに対して投資信託は、限られた額をコンスタントに積み立てて、複利効果で効率的に資産を増やしていくことも可能です。また、不動産投資は一見すると、物件購入にまとまった費用が必要なため、初期投資が多いように感じられます。しかし実際には、物件購入費の大半は、金融機関からの借り入れでまかないます。キャッシュが必要なのは、頭金や購入時の諸費用のみなので、初期投資を抑えながら大きな額を効率的に動かすことが可能です。
条件3:時間の制約が少ない
ほとんどのビギナー投資家は、本業を持ちながら投資や資産運用を行うはずです。この時点で、時間的な制約があると効果を上げにくいテーマは除外されます。FXや株式の短期売買で成果を上げようとすると、こまめに値動きをウォッチすることも必要なので、平日の日中の時間が使いづらいサラリーマンは特に不利です。
対極的に、投資信託や不動産投資は、普段はほぼ放置している感覚で運用することができます。決まったタイミングで通帳や口座に分配金や賃料が入金されるだけ。時間の制約といえば、投資信託であれば投資額を増やすとき、不動産投資であれば管理会社とのコミュニケーションなどに、わずかな時間がかかるくらいです。
テーマではなく分散投資や資産形成の基本
ここではそれぞれのテーマの性格をわかりやすくするため、ビギナー投資家に向いた資産運用、そうでない資産運用の二極で解説してきました。しかし最終的には、さまざまなテーマに分散投資することでリスクヘッジができます。理想のスタートを切った後は、時間をかけながら株式投資などのノウハウを身につけていくことも一案です。
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