
東京オリンピックの公式種目に採用されたことで注目が集まるサーフィン。それとともに「サーファーのメッカ」と位置づけられる国内サーフスポットの露出も目立ちます。東日本エリアでは、東京五輪会場の釣ケ崎海岸(千葉県)が有名。これに対する西日本エリアの候補はいくつかありますが、今回は徳島県「海陽町(かいようまち)」にフォーカスします。
西日本にも東京オリンピック会場に負けないサーフスポットがある
東京オリンピックでサーフィン競技の会場となるのは、波の質の良さで知られる千葉県一宮町・釣ケ崎海岸。人口約1万2,500人の小さな町ですが、その波の質は「世界最高レベル」と評価されることも多く、年間累計60万人のサーファーが訪れると言われます。
同様に西日本エリアにも波の質で知られるスポットがあります。例えば、徳島県の最南端にある海陽町。人口 1万8,000人ほどの町に、全国からトップクラスのサーファーが集まってきます。
海陽町内でサーフスポットとして特に有名なのは、海部川河口のエリア。この一帯はサーファーの間では「カイフポイント」の通称で親しまれています。カイフポイントの特徴は、チューブと呼ばれるトンネル状の波が起こりやすいことで、日本有数の希少なサーフスポットです。
東京オリンピックは世界中のサーファーのインバウンド効果も
サーフィンは東京オリンピックではじめて正式採用になった競技です。採点ポイントの高さが勝敗を決める点は、フィギュアスケートに近い種目と言えます。難易度の高い技、スピード、創造性など複数の視点からジャッジされ、20~25分の競技時間の間にいかに「いい波をつかめるか」という運も大事になってきます。
サーフィンは、アメリカとオーストラリアが圧倒的に強いと言われています。日本選手では、中学生プロサーファー松田詩野や、世界選手権で入賞経験のある大村奈央などが参加候補選手として期待されています。
東京オリンピックを通して、日本の海の魅力が世界中に発信できれば、総人口3,500万人といわれる世界中のサーファーへのインバウンド効果も期待できそうです。
サーフィン以外の海のレジャーも楽しめるスポット
海部エリアでは、上級者だけでなく、ビギナーでもサーフィンを楽しめる施設が何ヵ所か点在しています。例えば、サーフィンアイテムのショップ「PAVILION SURF」では1レッスン2時間程度の手軽なサーフィンスクールを用意(ボードやスーツは無料レンタル)。
思いたったら「財布とスマホだけ持って電車でサーフィンへ」というライトな楽しみ方もできそうです。
この他海陽町では、定置網漁の体験、海上散歩を楽しむシーカヤック、ダイビング、遊覧、釣りなど、マリンレジャーが数多く楽しめます。
サーフボードの作り手も海部エリアに集まる
徳島県海陽町の海部エリアは、サーフスポットだけでなく、サーフボード工房の「SOUTH BORDER(サウスボーダー)」や「303(スリーオースリー)」などが拠点を置く場所としても知られています。両店共にトップサーファーだったプレイヤーが、理想の世界を追求すべく立ち上げたサーフボード工房です。
「SOUTH BORDER」は、30年以上の長い歴史を持つ老舗工房。大阪にウェットスーツ工房があることから、とくに関西のサーファーに影響力があります。
一方の「303」では、レジェンドといわれる千葉公平を筆頭に、鴻野吉次、柿原隆という3人の優秀なサーファーが、それぞれの技術と知識を持ち寄りながら、一枚一枚丁寧にボードを手仕事で作り上げています。
サーフィンのプレイヤーと作り手が集うメッカ、徳島県海陽町を訪ねて、サーフィンの魅力、さらには日本の海の魅力に深く触れてみてはいかがでしょうか。
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