
突如ウーバーから発表された大阪・関西万博会場での「空飛ぶタクシー」構想。実現の可能性は?そもそも空飛ぶタクシーとはどのような仕組みなのでしょうか?
大阪・関西万博で探査機からの火星の映像が見られるかも

2025年大阪・関西万博が決定し、開催に向けて着々と準備が進行中です。その最中、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が万博会場で探査機からの火星の映像を生中継する計画を発表し話題となっています。計画では2025年8月に探査機が火星近くに到着する予定です。しかし万博期間中の5~11月の間に継続的に火星からの映像を伝えることができれば、徐々に火星に近づく映像が見られるといいます。
距離的に「火星の表面の地形もわかるのではないか?」との予測もあり、万博の目玉の一つになりそうです。
大阪・関西万博会場に空飛ぶタクシーで向かうということも

大阪・関西万博のコンテンツはこれから詳細を詰めていくことになりますが、JAXAから発表された企画以外にも目玉になりそうな構想が発表されています。2019年6月に国内で報道され話題になったのが、ウーバージャパンが発表した大阪・関西万博での「空飛ぶタクシー」構想です。空飛ぶタクシーとは、最高時速約300キロメートルで飛ぶ電動垂直離着陸機(eVTOL)を利用した交通プラットフォームのこと。
eVTOLは小型のモビリティーのため、10~100キロメートル程度の短・中距離を移動するのに用いられます。この空飛ぶタクシーを用いて「大阪・関西万博の会場」と「関西の空港」を結ぼうというのがウーバージャパンの発表した構想です。大阪市内で開かれたセミナーでウーバージャパンの役員が「空飛ぶタクシー」の構想を明らかにし、実現に向け関西企業に協力を呼びかけました。
空飛ぶタクシーが、大阪・関西万博で実現するか否かは別として次世代のモビリティーとして大きな可能性を秘めていることは間違いありません。
空飛ぶタクシーなら新宿-横浜スタジアム間が約10分
そもそもなぜ地上を走っているタクシーだけではなく、空飛ぶタクシーも必要なのでしょうか。なぜなら渋滞が大幅に解消され、効率的なルートをたどれるというメリットがあるからです。たとえば、「ニューヨークのマンハッタン」と「ジョン・F・ケネディ国際空港」はクルマで移動すると、渋滞時には1時間以上の時間がかかります。
CNNによると、空飛ぶタクシーによってこれが約8分に短縮されるといいます。空飛ぶタクシーが実現すれば、国内でも渋滞が慢性化している大都市の主要道路で移動短縮メリットが生かされそうです。2018年8月に米ウーバー・テクノロジーズが空飛ぶタクシーの事業説明会のときに挙げた例では、新宿~横浜スタジアム間は車で1時間半程度です。しかしeVTOLを使えば約10分で移動可能だと解説されています。
すでにアメリカやオーストラリアで試験飛行がはじまっている
空飛ぶタクシーは、どれくらい実用化に近づいているのでしょうか?ウーバーでは「2023年の運行開始」を目標に掲げています。このロードマップが達成できるのであれば、2025年開催の大阪・関西万博での空飛ぶタクシーの実現も不可能ではないでしょう。2019年6月のCNNの報道によると、ウーバーの空飛ぶタクシーは、アメリカのダラスやロサンゼルスでの試験飛行が決まっています。
さらにオーストラリアのメルボルンでもアメリカ以外ではじめての試験飛行が予定されています。
空飛ぶタクシーが実現には自動交通管理システムが必須
実用化にかなり近づいているように見える空飛ぶタクシーですが、重大な事故が起これば慎重論が一気に広がるリスクや、「空の渋滞」問題もあります。大都市の上空には、すでに多くのヘリコプターが飛行中です。そのため、空飛ぶタクシーを実現するには、精度の高い自動交通管理システムの開発が必要となります。
いずれにせよ、初期の段階では、決められた場所での乗降になる可能性が高いです。今のタクシーのようにどこでも乗降できるようになるには高いハードルがあります。こういった問題を解決し、大阪・関西万博の会場での空飛ぶタクシー実現が待ち望まれます。
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