今、神戸は国際都市への発展を目指して急激に変化しようとしています。都市の成長は、不動産のインカムゲイン(運用益)、キャピタルゲイン(売却益)に大きな影響を及ぼしますが、神戸の不動産価値に対してプラスに働くことが見込まれる買い材料には、次のものがあります。
神戸の買い材料1:タワマン規制によるマンション供給減
神戸は、都市機能が狭い面積に集約されているコンパクトシティです。住宅を新規に建設できる場所が限られているため、市内には約60棟のタワーマンションがあり、その3分の1が市中心部・三宮周辺に集中しています。
しかし、市中心部への人口集中を避けるため、2020年7月からJR三ノ宮駅周辺の22.6ヘクタールで住宅の新築が禁止されることになりました。合わせて、新神戸駅周辺などを含む292ヘクタールでも住宅の容積率が下げられ、タワマン建設が厳しく規制されることになります。
今後はマンションの供給戸数がセーブされるため、中古を含めたマンションの資産価値が高まる流れが想定できます。また、郊外に人口誘導することにより、新たな人気エリアが登場する可能性もあります。
神戸の買い材料2:陸・海・空の交通網整備
もともと神戸は陸・海・空の交通がとても便利な都市です。例えば、大阪まで電車で約20分、高速船では神戸空港-関西国際空港間が約30分、神戸空港から市中心部の三宮までポートライナーでは約18分となっています。
これから先もさらに交通網が整備されるため、これも発展に追い風となりそうです。そのトピックの1つが、神戸空港発着便の増便と国際化です。神戸空港は2018年度から民営化し、旅客数が増加の傾向を見せています。2018年度の旅客数は319万人と過去最高を記録しました。
さらに神戸空港では遅くとも2021年までに、1日の便数を現在の60便から80便に増やすことが決まっているほか、2025年大阪・関西万博を目指して国際便就航も検討されています。2022年度の旅客目標は、計画から大幅増の394万人とされています。
もう1つのトピックは、高速バスの新ターミナル建設です。神戸はバス路線が発達した街でもあり、近隣の街への路線の他、中国・四国地方などの主要都市への路線が延びています。三宮周辺から発着する中長距離バスの本数は1日約1,400便です。現在6ヵ所に分散している乗降場所を1ヵ所にまとめた西日本最大級のバスターミナルが2025年度頃に誕生する予定です。
神戸の買い材料3:圧倒的なブランド力
神戸は、大都市・大阪と互角に渡り合えるほど、ファンの多い街です。SUUMOの「住みたい街ランキング2019関西版」の上位3エリアは、1位:西宮北口(阪急神戸線)、2位:梅田(地下鉄御堂筋線)、3位:神戸三宮(阪急神戸線)でした。兵庫・神戸の人気の高さを示す結果です。なお、このランキングではJRの駅も対象になっています。JR神戸は16位、JR大阪は15位となっていて、神戸の人気は大阪に引けを取りません。
別のランキングでも、神戸の人気の高さは同様です。生活ガイド.comの全国の街を対象にしたランキングでは、東京の目黒区・中央区といったブランドエリアを抑えて8位にランクインしています。ファンが多いということは、そこに住みたい、住み続けたいと考える人が大勢いるということであり、不動産投資の目線では大きなプラス材料です。
万博やIRを控えた大阪からの波及効果も見逃せない
ここで紹介した神戸の買い材料は、次の通りです。
- タワマン規制によるマンション供給減
- 陸・海・空の交通網整備
- 圧倒的なブランド力
これらに加えて、電車で約20分の距離にある大阪からの波及効果も見逃せません。訪日外国人旅行客を中心に大阪を訪れる人は増えていて、万博やIR(カジノを含む統合型リゾート)の影響でさらなる増加が予想されます。神戸には、宿泊者の受け皿や大阪と連動した立ち寄り先、アクセスポイントとしての役割が求められており、これを最大限に活用できるかどうかが、成長の大きな鍵を握ります。
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