京都といえば、歴史的な建造物や情緒あふれる風景が世界的に知られています。日本国内でもそのイメージが根付いているのではないでしょうか。しかし京都はそのような顔以外にも、モノづくり企業と学生の街という側面も持っています。今まで知らなかった京都の魅力をチェックしてみましょう。
京都には日本を代表する企業が多い
京都には、京セラや村田製作所をはじめとする日本経済をけん引するモノづくり企業が顔をそろえています。特に近年、経済界でモノづくり企業として存在感を増しているのが日本電産です。今後、グローバルで注目度が高まる可能性が高い企業なので少し詳しく紹介します。日本電産は設立当時からモーターを生産することで事業を展開してきました。
2017年時点では年間30億個のモーターを生産、世界40ヵ国以上、従業員数10数万人の規模でグローバル展開している大企業です。日本電産が伸びた要因として、同社では「軽・薄・短・小」「日本電産流M&A」「省エネ」の3つの原動力を挙げています。
・軽・薄・短・小
会社設立当初、日本電産はアメリカの会社のニーズをくみ取り、小型モーターの開発を手掛けます。その結果、従来のモーターより3割小さいモーターを開発し、受注が量産、一気に業績を伸ばします。それが原動力「軽・薄・短・小」の始まりです。現在ではノートパソコンに内蔵できるほどの小さなモーターの開発に成功しています。
・日本電産流M&A
M&Aは一般的に経営の多角化に伴って行われますが、日本電産のM&Aは、多角化ではなく本業であるモーターに関連した企業を買収して成功を収めているのが特徴です。その数は2019年3月31日時点で全世界に300社超という大規模なものになりました。
・省エネ
モーターにはACモーターとDCモーターがありますが、日本電産はDCモーターに特化し、ブラシレスDCモーターでは世界NO.1のシェアです。DCモーターはACモーターと比較して消費電力が2分の1と効率が高く省エネであるうえに、小型で設計の自由度が高いなどの特徴があり、幅広い分野で利用されています。
現在、日本電産は次の手に打って出ようとしています。2019年6月18日の株主総会で、今後の海外での商品展開を見据え、すでに海外でブランド名になっている「ニデック」への社名変更の検討を示唆しました。同社は、2019年3月期に前期比2.0%増の約1兆5,183億円の売上高を上げ、過去最高を更新。今後は2020年度に2兆円となる見通しを立てていて、2030年度には10兆円まで持っていく目標を掲げています。
京都中心部にはビジネス街もある
京都には観光地だけでなくビジネス街もあります。四条烏丸交差点を中心にとした周辺エリアがそうです。四条烏丸交差点は市営地下鉄・烏丸線の四条駅上にある交差点です。四条駅は京都駅から2駅目の場所に位置し、東西に走る阪急京都線の烏丸駅と併設。烏丸駅は阪急線では京都市内最大の利用客を誇り、エリア内の主要駅の一つになっています。
地上の四条烏丸交差点の四つ角には大手金融機関などの重厚なビルが建ち並び、周辺のビジネスの拠点といえるでしょう。四条烏丸交差点から北に向かって烏丸御池交差点までの烏丸通り沿いには、銀行の支店や企業が入るオフィスビルが建ち並び、ビジネス街を成しているのです。
京都は学生の割合が突出して多い街
京都は全国のなかでも学生(大学)が多い街です。2017年の「学校基本調査」では京都市の人口に対する学生の割合が10%になることが確認できます。他の政令都市の学生割合は1~2%が多く、京都市の学生の割合が突出していることが理解できるのではないでしょうか。学生の割合が多い背景には京都市の施策も影響しています。
京都市は財団法人大学コンソーシアム京都と協働で「大学のまち京都・学生のまち京都推進計画」を推進中です。計画では世界に誇る「大学のまち」「学生のまち」をビジョンとして掲げ展開しています。このように市と団体が協力して進める施策も、学生が増える要因の一つです。ここで紹介してきたように、京都はいくつもの顔を持っているため、歴史と伝統以外の視点で見てみると京都の新たな魅力と出会えるでしょう。
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