
今、大阪が投資先として国内外からの注目を集めています。背景には万博開催や好調なインバウンド、カジノ誘致などがあります。しかし、関西以外のエリアの投資家の中には、地域特性がわからず、進出できずにいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、大阪の主要エリアについて解説します。読み終わった後には大阪の魅力をより実感できるでしょう。
資産価値を維持しやすい大阪中心6区それぞれの特徴

大阪と一口にいっても、不動産の資産価値が高いエリアは限られます。とくにマンションや商業施設の投資が集中するのが大阪市の中心6区である「中央区・北区・西区・福島区・天王寺区・浪速区」です。この6区は、円を描いて走る大阪市内の主要路線「大阪環状線」のほぼ内側に位置し、利便性の高い特性があります。東京都でいうと、山手線の内側のようなイメージです。6区それぞれに次のような特徴があります。
<中央区>
大阪市の経済や行政の中心地。学校も多く、タワーマンションの建築ラッシュなどで著しく人口が増加したエリア。大阪城公園や大阪城ホールなどがあります。
<北区>
大阪駅や梅田駅周辺で、超高層ビルが並ぶビジネス街。駅周辺の再開発でグランフロントといった複合商業施設のほか、都心回帰で大規模高層マンションの建設が行われています。
<西区>
事務所ビルや店舗などが立ち並ぶ商業地域。幹線道路や地下鉄による交通の便が良い住宅都市です。
<福島区>
ビジネス街である北区に近いため、オフィスビルが立ち並ぶエリア。大規模な団地や超高層タワーマンションが建築される一方、下町らしい街並みも残っています。
<天王寺区>
閑静な住宅地が広がる教育施設の多い文教都市。ターミナル駅である天王寺駅の近辺には百貨店や商店街などが広がっています。
<浪速区>
商業施設や超高層マンション、オフィスビルの開発が進む地域。通天閣やジャンジャン横丁などがある庶民の街です。
「キタ」では複合施設のグランフロントに注目が集まる

大阪といえば、梅田駅周辺の「キタ」と心斎橋駅周辺の「ミナミ」が有名です。 商業地への投資で見ると、これまではキタが上回っていましたが、最近ではインバウンドに人気の道頓堀や心斎橋を抱えるミナミの方が目立っているという声も聞かれます。
とはいえ、キタでも意欲的な大開発が進んでおり、こちらからも目が離せない状況です。再開発で目指しているのは、六本木ヒルズや恵比寿ガーデンプレイスなどのような複合商業施設。2013年に再開発の第1期として登場したグランフロントは、オフィスや商業施設、ホテル、集合住宅などの施設を備えています。六本木ヒルズと異なるのは、大阪駅・梅田駅といったターミナル駅と直結・接続という点です。まだ第2期の開発を残しているため、今後が期待されるエリアと言えるでしょう。
「ミナミ」はインバウンドの強みを武器に開発が進む

一方の大阪市の中央区と浪速区にまたがるミナミでは、繁華街や漫才などの劇場が広がるため、大阪らしさを味わえます。加えて、関西の空の玄関口である関西国際空港からのアクセスが良いこともあり、インバウンドに強いという特徴があります。
また、ミナミから再開発が進むキタまでは、電車で移動すれば、数分で着いてしまう距離です。そのため、すでに地価が高いキタエリアから少しずつミナミエリアに開発が移ってきているという流れもあります。
関西国際空港や夢洲との連携も欠かせない
関西の空の玄関口である関西国際空港と梅田を直接結ぶ特急電車はないので、移動に時間がかかります。現在は、北梅田駅を新設して大阪を南北に貫く「なにわ筋線」が計画されており、現在の大阪-関空駅間よりも約15分の短縮を予定しています。
また、2025年万博開催地である夢洲への鉄道延伸が予定されているなど、大阪では交通網の整備が急ピッチで進められています。今後さらに、国内だけでなく海外投資家からの資本流入も期待されるでしょう。
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