
「将来のための資金を作りたいのでそろそろ何か始めなくては……」「投資をしたいけれどどのように商品を選べば良いのかわからない……」「投資信託などに興味はあるけれど専門的な知識もないし、手間もかかりそう…」。預貯金中心で資産形成に消極的な人の多くは、このような悩みを持っているのではないでしょうか。
こうした不安を解消し、資産運用を専門家に一任できる「ファンドラップ」というサービスがあります。今回は「ファンドラップ」についての基本的な仕組みや、利用方法などについてお伝えしていきます。
数十万円程度からでも始められるファンドラップ
ファンドラップは主に複数のファンド(投資信託)をラップ(包む)して運用を行うサービスです。通常は自身で商品を選択しますが、ファンドラップの場合は資産を金融機関に預けて、商品の選定や運用、リバランスなどを代わりに行ってもらいます。以前はサービスを利用するには数千万円単位の資金が必要でしたが、最近は数百万円から利用でき、中には数十万円といった少額から利用できるサービスもあります。どのようなサービスが受けられるか確認したい場合には、まずは少額から始めてみるのも良いかもしれません。
投資一任契約で簡単に開始・運用ができる
ファンドラップを利用するためには、まずは金融機関と面談を行います。投資する金額・目的・期間や投資経験、リスクに対する考え方などを伝え、その内容に合わせたファンド選定やポートフォリオ作成といったプランの提案を行ってもらいます。想定されるリスクやリターン等プランの内容を確認したうえで「投資一任契約」を結び、自身に代わっての運用を依頼します。このように、はじめに投資に対する意向を伝えるだけでサービス利用できるのが「ファンドラップ」の特徴です。
運用が始まった後は、運用実績や経済情勢などを考慮して資産配分の見直し(リバランス)が行われ、その内容は定期的に運用状況の説明を受ける際に、運用報告書などで確認できます。報告書にはファンドの残高一覧をはじめ資産の配分比率、運用実績や収益率などが明示され、自身の資産状況が一目で確認できるようになっています。
忙しいビジネスパーソンにも適したサービス
ファンドラップは、投資を金融機関に一任できる便利なサービスである一方、それに伴う相応の費用負担も発生します。具体的には、本来は自身で行う投資を金融機関に一任する代わりに、投資信託にかかる「信託報酬」「信託財産留保額」「投資顧問料」「ファンドラップ手数料」といった費用がかかることになります。
投資顧問料については、運用資産の残高に応じて一定の率がかかる「固定報酬」と、固定報酬と運用益に一定の率をかけた額を合わせた「成功報酬」の2つのタイプがあり、投資スタイルや運用額などによって自身に適したほうを選択する必要があります。
ファンドラップは上記のような手数料が別途かかるものの、運用に関する煩雑な作業や資料作成などは金融機関が行ってくれるメリットがあります。仕事が忙しいビジネスパーソンのような、「自身でリバランスなどの資産管理をする手間を省きたい」「運用状況を確認する時間があまりとれない」という方にとっては有用なサービスだと言えます。投資に関する知識や経験が比較的浅い場合でも、代わりに商品の選定や定期的な見直しなどを行ってくれますので、利用する価値があるのではないでしょうか。
各社のサービス内容を比較検討してから始めよう
ファンドラップは金融機関ごとにサービスの内容や費用も様々です。さらに同じ金融機関でも複数のプランやコースがありますので、いくつかの金融機関でサービスを比較しながら、プランやコースの内容も確認したうえで、自身にあったファンドラップを見つけてください。
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