将来のお金について真剣に考えたことはありますか?老後は年金収入があるといっても、それだけで生活できる保障はなく、余裕のある生活を送れるかと言えば厳しいかと思われます。今の時代、将来に向けてお金を残すのは必要不可欠で、貯蓄しているだけでは不十分な場合もあります。実際、定年後の生活に向けて資産運用をということで、投資を始めたいという方が増えているようです。初心者でも始めやすい投資商品や、投資のコツについて解説します。
20代からでも資産運用を始めたほうが良いワケ
人生100年時代と言われるいま、老後の資金をいかに用意するかということが課題となっています。「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。金融庁の報告によると「老後」が30年間あるとすると約2,000万円不足すると言われています。
各世帯によって収入や資産、生活スタイルはさまざまですので、2,000万円という金額が必ずしも当てはまるとは限りません。しかし当然ながら、老後資金が多いに越したことはないというのはほとんどの方の共通認識としてあるでしょう。安心して少しでも豊かな老後を過ごすために、資産運用の必要性が見直されています。
資産運用というと、すでに生活に十分な余裕のある人がするものだという認識かもしれません。そうすると一般的には、勤続年数も長く収入も増えるであろう中年世代あたりから資産運用を始めるイメージとなるでしょう。しかし、資産運用は開始する年齢が低いほど有利になるという側面があります。
なぜなら、20代の若いうちから資産運用の経験を積むことで知識が増え、冷静かつ安全な投資が可能になるからです。また、たとえローリスクローリターンの投資であっても若い頃からコツコツ続けていれば、老後を迎える頃にはそれなりの資産形成が可能になるとも考えられます。
逆に少しリスクが高めの投資であっても、若い頃のほうが有利なはずです。高齢になってハイリスクな投資に魅力を感じても、万が一失敗した時のことを思うとなかなか踏み切れないものです。実際、高齢になってからハイリスクの投資に失敗すればそのダメージが大きいのは言うまでもありません。
社会に出て間のない20代は、年収も貯金額も低く投資に回せるお金が少ないからと躊躇することがあるかもしれません。しかし、最近は少額投資で始めやすい商品も増えているため、資産運用の勉強をするつもりで始めてみることをおすすめします。
投資の種類
初心者でも始めやすい投資にはどのようなものがあるのか、代表的なものを紹介します。今回は、国債、株、FX、NISA、不動産投資の5つに絞って、メリットやデメリットについてまとめていきます。
①国債
個人向け国債とは、国が発行する債券のことです。債務者の国自体が破綻しない限り、満期になれば元本が返済されるため、ローリスクで初心者にもおすすめしやすい投資商品だと言えるでしょう。また、1万円~の少額投資が可能で買い付け手数料がかからないのも魅力の1つです。
ただし、発行してから1年間は解約できない点には注意しましょう。急遽何かしらの事情で現金が必要になったとしても、期間内に途中解約することはできません。さらに、1年が過ぎて解約をする場合、解約金は不要ですが、「過去に支払われた直前2回分税引きする前の利子金額×0.79685」により算出される「中途換金調整額」が差し引かれます。
②株
株式投資は5万円ほどでも始められるので、初心者でも挑戦しやすいと言えます。ただしそれなりにリスクを伴いますので、いきなり多くの金額を投資に回すのではなく少額から勉強するつもりで始めましょう。結果を出すには論理的で冷静な分析が必要なので、若いうちから知識や経験を蓄えるのはおすすめです。
株主になれば、総会の出席や配当金の受け取り、持ち株数によっては株主優待を受けることができるといったメリットがあります。ただし投資先が倒産となったり、価格変動により大幅に値下がりしたりする可能性についても考えておかなくてはなりません。
③FX
FXは外国為替取引の価格変動に着目しなくてはならないので、相場の予想が難しいと言われます。対象の国の景気や金融政策に加えて、トレーダーの心理を読む必要があるため、特に初心者には難しく感じられるかもしれません。
ただし少額で始められて売買手数料が少ないのは、投資初心者にとってはメリットと言えます。株と違って月~金曜日まで24時間取引可能なので、取引時間を確保しやすく、社会人の副業向けと言えるでしょう。
さらにFXにはレバレッジがあり、実際の投資額の2〜25倍もの外資が買い付けるできるという特徴があります。これが上手く働けば投資効率が上がるという大きなメリットにつながります。しかしその反面、大きなリスクにもなり得ることを理解しておかなくてはなりません。
④NISA
NISAでは、通常運用した際に払うべき税金が非課税になるのが特徴です。特に「つみたてNISA」による投資は、投資初心者に適していて、投資に関する知識がない方でも資産運用が始めやすいシステムとなっています。金融庁指定の長期運用向け投資信託に投資するので、初心者でも投資先が選択しやすくなっています。
運用を始める際は投資信託の銘柄と積立金額を設定するだけ、という手軽さがあるのも特徴です。さらに対象の投資信託はコストの低いものに限定されている点が初心者向けと言える理由であり、NISAのメリットでもあります。元本割れのリスクが低いのも利点と言えるでしょう。デメリットとしては、損益通算ができないことが挙げられます。
⑤不動産投資
不動産投資は、簡単に言うと自分が大家になって家賃収入を得る投資方法です。物件の条件にもよりますが、入居者が入れば長く住むことが多いため、収入が安定しやすいというメリットがあります。優良物件をうまく手に入れれば、高い利回りが期待できます。資金が十分でなくとも、融資を受けることで投資を始めることが可能です。
デメリットとしては、予想外に空室が続いてしまった時に返済計画が狂ってしまったり、災害で物件に影響を受けたりするリスクがある点です。また不動産は経済変動の影響を受けやすいため、物件の価値は急に低下してしまう可能性もあります。こういったリスクを回避する方法や投資物件の選び方をきちんと学び、いざという時の資金もある程度確保できるのであれば、初心者でも問題なく始められます。
初心者が投資をするときの注意点
初心者が投資をするときには次のようなことに気を付けましょう。
まずは、一面的な見方で商品を選ばないことです。どういった商品でも大なり小なりリスクを抱えていることを理解しておくことが大切です。また、分散投資を行なうことも重要です。投資先だけでなく、資産運用の方法自体も複数取り入れると良いでしょう。特に若いうちから始めるならば、勉強のつもりで興味のあるものに挑戦してみることをおすすめします。
ただ、知識や経験を得るためにさまざまな投資に挑戦するのは良いのですが、何のために資産運用するのかという軸はきちんと持っておきたいところです。何年後までにどれほどのリターンを得るのか、何歳までにどのくらい資産を増やすのかなど、ライフプランの1つとして考えましょう。
そして利益を出して目標に近づくためには、情報収集を怠らないことです。経験が大事な部分もありますが、やはり投資には一定以上の知識が必須となります。事前準備として勉強することも大切ですが、常にアンテナを張って情報収集しようとする姿勢が欠かせません。
多くの投資において、時代の流れや金融の動きを見ることは必須です。投資初心者からすると、不動産投資は株式などと違って経済変動との関わりが薄いように思われるかもしれません。しかし実際は不動産投資においてもその影響を受けやすいですし、利回りの良い優良物件を探すためにも情報を集めてニーズを捉えることが必要です。
資産運用、投資と聞くと一般人には縁のないものと思われる方もまだまだ多いかもしれません。しかし実は資産運用も投資もごく身近で手軽に始められるもので、将来に不安を抱えやすい一般人だからこそ考えなくてはならないものと言えます。将来を見据えて資産をいかに守り増やしていくか、なるべく若いうちに考えて、行動に移すことが大切です。まずは初心者向けの少額投資できるものに挑戦してみてはいかがでしょうか。自分のお金や資産、将来に対する考え方が変わってくるはずです。
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