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関西3都市(大阪・京都・神戸)新築マンション市場比較

「関西のマンション市場」というと、大阪のイメージを持つ方が多いかもしれませんが、京都市や神戸市の市場規模もそれなりに大きく、また各都市に買い材料もあります。その内容を確認してみましょう。

関西3都市のマンション市場規模の比較:京都・神戸の市場規模もそれなりに大きい

(写真=Sean Pavone/Shutterstock.com)
(写真=Sean Pavone/Shutterstock.com)

はじめに、大阪市・京都市・神戸市の「マンション市場の規模」を確認してみましょう。近畿レインズのレポートによれば、新築マンション・中古マンションの市場規模(2018年度)は次のとおりです。

[新築マンションの市場規模]

  • 大阪市:3,161億円
  • 京都市:432億円
  • 神戸市:959億円

[中古マンションの市場規模]

  • 大阪市:7,145億円
  • 京都市:1,841億円
  • 神戸市:1,809億円

新築マンション市場で見ると、神戸市は大阪市の約3分の1の規模があります。また、中古マンション市場では、神戸市・京都市はそれぞれ大阪市の約4分の1の規模を有しています。

神戸市・京都市もそれなりの規模を持っているため、関西の投資用マンションを探すときには、大阪を軸にしつつ、京都市や神戸市も視野に入れておくことをお勧めします。

関西3都市の新築マンション価格比較:京都・神戸は大阪に比べて割安感

大阪市・京都市・神戸市の、直近の新築マンション価格もチェックしてみましょう。不動産経済研究所の「近畿圏のマンション市場動向」によれば、3都市における新築マンションの1平方メートル当たりの価格は、次のとおりです。※2018年4月~2019年3月
 

  • 大阪市 78.0万円(前年比+5.1万円)
  • 京都市 67.5万円(前年比+4.6万円)
  • 神戸市 68.8万円(前年比+1.3万円)

参考までに、同じ期間の東京23区の新築マンション価格(1平方メートル当たり)は「118.2万円」です。上記3都市と比べると、かなり割高であることが分かります。

さて、3都市のマンション価格を比較すると、大阪市よりも京都市・神戸市が割安の傾向にあります。「投資用マンションの購入価格を抑えたい」という方は、京都市・神戸市の物件をチェックすることも一案です。

もう一つのポイントとしては、3都市とも2017年度よりも2018年度の新築マンション価格が上昇していますが、大阪市と京都市の上昇幅の大きさが目立ちます。物件価格が上昇しているのは、そのエリアにおけるマンションのニーズが高いためだと考えてよいでしょう。

ただこの先、長期的に値上がりが続くと割高感が高まってくるため、投資用マンションを購入するタイミングを熟慮しておくべきでしょう。

関西3都市の買い材料:大型開発が続く大阪は強い 京都への波及効果、神戸空港の先行きにも注目

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

前述でも見たとおり、3都市のマンション需要は好調のようです。3都市の中から投資エリアを絞り込むための、それぞれの買い材料を列記しておきますのでご参照ください。

[大阪市の不動産投資マーケットの買い材料]

  • 2025年大阪・関西万博の開催
  • IR(カジノを含む統合型リゾート)の有力候補地
  • 上記に関連する大阪各地での再開発 など

[京都市の不動産投資マーケットの買い材料]

  • 京都駅前の大型ホテル建設・大学誘致
  • 建物高さ規制の緩和(一部エリア)
  • 立誠小学校跡地(中京区)や白川小学校跡地(東山区)などの再開発
  • 京都-IR会場のアクセスをスムーズにする京阪中之島線の延伸構想 など

[神戸市の不動産投資マーケットの買い材料]

  • 神戸空港の発着回数の増加計画
  • 神戸空港の国際化計画
  • 西日本最大級の中長距離バスターミナルの完成
  • 都心・三宮再整備 など

こうしてみると、万博・IRなど国内外から注目される大型プロジェクトのある大阪では、買い材料がそろっています。ただ京都市でも、中之島線延伸構想などの大阪と連動するプロジェクトがあるため、波及効果が期待されます。

一方、神戸市の価値向上の鍵を握るのは神戸空港です。発着回数の大幅増や国際化が実現すれば、訪日外国人旅行客を誘致する起爆剤となり、地域経済の押し上げ効果も期待できるでしょう。

こういった都市全体の勢いは、最終的に投資用マンションの空室率や売却価格に影響を与えます。その意味で、都市全体の現在・将来を見据えながら投資エリアを選定することが大切です。
 


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