長い職業人生を終え、これまでの社会人生活から解放される早期リタイア。快適な引退後の日々を夢見て、早期リタイア後の生活にあこがれを抱く人も多いのではないでしょうか。とくに、プライベートを犠牲にしてまで仕事をしてきた人にとって、家族や友人との時間を増やしたり、新しいことにチャレンジしたりする時間を確保できるのは、非常に魅力的なことかと思います。
一方で、華々しいイメージとは裏腹に、早期リタイアには一定のリスクが潜んでいます。そのリスクとは、長年の社会人生活から解放されたことによる生活リズムの変化です。これまで、仕事をしてきたからこそ維持されていた生活リズムが、引退によって大きく崩れてしまう可能性もあります。重要なのは、早期リタイアによって実現した“後”の生活なのです。
早期リタイアは“その後”が重要
たとえば、一日の使い方について考えてみましょう。会社員として勤務していた人であれば、朝の起床から通勤、日々の業務、退勤、さらには食事の時間やリラックスタイムなど、一定のリズムが構築されていたはずです。そのような日々のリズムがあるからこそ、一定のスケジュールに沿って生活できたのであり、心や身体にもプラスに作用していたはずです。
ただよくあるケースとして、リタイア後にそれまでの生活リズムが崩れてしまい、体調管理や精神のバランスにもマイナスの影響が及んでしまうことがあります。生活が一変し、自由時間が大幅に拡大した結果、規則正しい暮らしができなくなったということもあるでしょう。とくに早期リタイアの場合、その後についても計画しておくことが大切と言えそうです。
理想的な生活スタイルを実現するために必要なこと
では、早期リタイア後に実現するべき理想的な生活スタイルとは、どのようなものなのでしょうか。「人生100年時代構想会議」で行われている議論を参考に、考えてみましょう。ポイントは、これまでの生活スタイルを大きく変えることなく、従来の仕事とは異なる活動に従事すること。ひいては、社会とのつながりを維持し続けることにあるようです。
社会的な活動を継続する
1つ目のポイントは、社会的な活動を継続することです。いわゆる「100年ライフ」において必要性が増すものに、「教育」「多様な働き方」「無形資産」の3つが挙げられています。仕事を離れても社会的な活動を継続することは、とくに無形資産の獲得につながります。つまり、他人との継続的な結びつきが経験や人的ネットワークの構築をもたらすのです。
心と身体の健康維持を重視する
2つ目のポイントは、心と身体の健康維持を重視することです。お金があればそれだけで幸せになれるわけではないように、早期リタイア後の生活も、心と身体の良好なバランスが求められます。具体的には、食事や運動への配慮に加え、早寝早起きといったより望ましい生活習慣など、日常的な行動によって心と身体の健康維持を図ることが大切です。
規則正しい生活を心がける
3つ目のポイントは、規則正しい生活を心がけることです。仕事によって強制されていた睡眠と起床のリズムは、早期リタイアによって失われる可能性があります。少なくともこれからは、自分自身で日常を律していく必要があるのです。そのベースとなるのは、毎日の規則正しい生活です。そのためには、朝の体操を習慣化するなど、工夫するといいでしょう。
肉体的・精神的に豊かな生活を送ろう
早期リタイアについて考えるとき、多くの人は、金銭的な部分にばかり目を向けてしまいがちです。しかし、仕事に従事していたことで維持されていた生活リズムが崩れ、規律ある日々が送れなくなると、肉体的・精神的な不調が生じる恐れもあります。そのような点にも考慮しつつ、自分にとって快適な引退生活とはなにか、模索してみましょう。
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